椿 三十郎 弧刀影裡(ことえり)
2007年 12月 04日
黒澤明のリメイクは、なかなかハードルが高く、どんなにがんばっても、相手が世界のクロサワなので辛いところがある。それでもあえてチャレンジしたのは、シナリオが良く出来ていてわかりやすくテンポがいい点にあると思う。黒澤映画の中では、用心棒や七人の侍より、椿 三十郎が好きです。
ラストシーンは、長い「静」から一瞬の「破」で終る決闘シーンは、日本の歌舞伎様式を彷彿させる表現で、いまなお緊張感は他の追従を許さない。
西部劇やアクション映画含めて悪役との決闘シーンNo1だと思う。
リメイク版の決闘シーン
ちなみに主人公 椿三十郎 の剣術は「弧刀影裡」(ことえり)という薩摩剣法で、この瞬間的に切ってしまう剣法の名前から、Macのかな漢字変換プログラム「ことえり」は、つけられていたと勝手に思っていました。本当は、源氏物語の中の言葉、「言選り」言葉を選ぶの意)からだそうです。
でもきっと、椿 三十郎ファンが、開発者にいたんじゃないかなぁ~!?